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いつから?どうする?こどもの英語月齢・年齢別 英語のはじめかた、ならいかたのポイント乳幼児はどうやってことばを覚えるの?
佐藤久美子先生
監修 佐藤久美子先生
プロフィール
英語をこどもに、いつどのように学ばせるかということは、ママたちにとって非常に関心のあることだと思います。わたしの持論としても、異文化を認める寛容な心を持ち、異文化の方々とのコミュニケーションが取れるようになるのためにも、これからのこどもたちにはぜひ小学校など早い内に英語に触れてもらいたいと思っています。
ただ「早ければ早いほうが良い」と0歳から始める方もいらっしゃいますが、まだ日本語も理解出来ない赤ちゃんに成果を期待するのはちょっと無理があります。また、言葉はコミュニケーションのための能力として身につくもので、受身のみで取得することはありえません。やらせてあげるなら「勉強」とか「覚えさせる」というスタンスではなく、英語のやさしい歌やダンスや絵本などを通して、お子さんが楽しんで体験、ママとこどもとのコミュニケーションの一環として、英語に触れて頂けたらと思います。
【先生からメッセージ】『赤ちゃんラボ』を主催。ご参加歓迎です!
     
生後0〜6ヶ月 赤ちゃんの脳は知っている
赤ちゃんは産まれた時、LとRはもちろん、ありとあらゆる「音」を聞きわけ、発することのできる能力を持っていることが研究でわかっています。ということは、生まれたときは、英語はもちろんどんな言語でも体得出来る能力が備わっているのです。その後、、赤ちゃんの脳は、生きていくために必要な母語の音を取捨選択して絞り込んでいきます。そうやって母語をすばやく獲得できるのですがその一方で、この「何でも獲得できる状態」から、ママやパパ、周囲の大人とのコミュニケーションに必要とする「音」以外は聞き取れなくなっていきます。ですからここでCDなどで「音」を一方的に流すかたちで聞かせても、言葉の獲得はできません。
     

7ヶ月〜1歳 母語の獲得の基礎ができます
このころになると、すでに絞込みが進んできていて生活に必要な主要言語(母語となる言語)以外の音が聞き取りができなくなり(例えばrとlの区別など)、興味を示さないようになってくることがわかっています。
6ヶ月頃から、赤ちゃんは喃語(なんご)を話し始めますが、言語として分析してみると、母音と子音の連鎖、配列が“いかにも日本語らしい”かたちとなってきています。そして、1歳になる頃までに、母語に必要な「音」の獲得がほぼ完了するのです。
 

1〜2歳 英語(母語ではない言葉)の「習得」はまだまだ
日本人なら日本語=母語の基礎ができていないため、英語の文脈を理解することもできず、ママが日本語で英語の意味を説明しても理解できません。この時期は、母語となる言語の基礎をしっかりと固める時期ですから、日本語の絵本や歌を楽しみ、周囲の大人がこどもとの日常の会話を積極的にしてあげることが大事ですね。日本語の語彙の力(単語力)が伸びます。
また、言語学習の基本である「反復」がまだ上手に出来ませんし、集中力が備わっていないので、英語を「学習」するのはまだちょっと早いようです。

英語教育を早めにはじめてみたい、という場合は、「学習」というより、英語の歌を歌ってみるなど、いわば遊びのひとつとして楽しくとりいれたかたちが良いのではないでしょうか。この時点で、こどもにあまり成果を求めるのは難しいでしょう。テレビやビデオを見る時も、赤ちゃんに話しかけながら見てください。
 

3〜4歳 「英語学習」スタートにおすすめか
日本語(母語)がしっかり聞き取れ、理解でき、しゃべることができるようになります。この時期は、既に言葉の「反復」が上手になる時期でもあります。
研究のなかで、意味のない言葉(たとえば、「かがみ」を「みかが」「まねきねこ」を「ねきねこま」というように)を次々に大人が発音してテープに収録。続いてこどもにテープを聴きながら反復させる、という実験を行いました。このとき、きちんと反復できる能力が高いこどもたちは、単語力もある、ことばをたくさん知っている、ということが分かりました。
この実験結果から推測されることは、3〜4歳であれば、「知らない言葉=英語」の反復も無理なく自然にできる時期であり、言語を習得するためにもっとも重要なのが反復して発音することである、と考えると、結果的に「英語」を吸収出来る能力も十分に備わっているということです。
机にすわっての勉強ではなく、歌や踊りをとりいれて、楽しく自然に英語の「音」を覚えていくことができるでしょう。聴覚を取り入れた英語教育がお勧めです。
 

5歳 ややゆりもどしの時期
語彙量が増えるのに比例して、自分の概念も入ってくる時期。単なる反復という機械的な作業にやや抵抗を感じ始めてしまいます。3,4歳児と違って、反復が上手にできる=単語を知っている、とは言えません。
 
6〜12,3歳 自分の意志で英語を学ぶので、モチベーションが違う
親御さんの教育方針で学ばせる幼児期とは若干違い、小学生になると自我が芽生え、自分の意志で英語を学びたいというこどもも出てきます。集団行動にも慣れてきますので、一人ではなくみんなで勉強する(共同学習)ことに喜び、張り合いを見い出すこどもも多いようです。
こどもの脳は、産まれてからだんだん形成されていき、大体12,3歳で完成すると言われています。12,3歳の思春期の時期を「言葉の臨界期」と呼び、それ以後は言葉の獲得は困難と言われます。(これは大人が英語を覚えられないということではなく、LRの聞き分けや発声の違いなどがこどもに比べ、極めて体得しにくいという意味です)ただし個人差もあり練習次第では大人でも十分に習得可能ですが、特に発音の習得は早い時期からの学習が効果的です。
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